「ボーン・クリエイティヴ」、略して「ボンクリ」。
人間はみな、生まれつきクリエイティヴだ。
好奇心がバクハツする異次元の連続講義!
“Born Creative” Festival(略称「ボンクリ・フェス」)は2017年から東京芸術劇場を舞台に展開されているボーダレスな音楽祭。
「ボンクリ・フェス」のアーティスティック・ディレクターをつとめる作曲家・藤倉大が、「アヴァンギャルドだけどおもしろい」4人の音楽家をゲストに、未知の音楽を知る喜びを語りあった連続講義「ボンクリ・アカデミー」を単行本化。
『あまちゃん』の音楽で知られる前衛・即興音楽家の大友良英による「作曲」講座を皮切りに、異次元の音楽空間をつくりだす電子音楽家・檜垣智也、現代の尺八道をきわめる藤原道山、三味線で現代音楽を席捲する本條秀慈郎が登場し、音楽を深掘りする楽しみを披露。最後は藤倉大が吉田純子を聞き手に「新しい耳のつくり方」を伝授します。
人生の喜びとは学ぶこと。
ボンクリ・フェスにこんなにたくさんの全然違う分野で活躍するアーティストが集まるのなら、僕ひとりが学ぶのではなく、これらのアーティストの重要な考えや思いを記録して、今、そして未来のみんなが学べるように残せないものか。
──藤倉大(「おわりに」より)
2021年7月から9月にかけて朝日カルチャーセンター新宿教室がおこなった東京芸術劇場提携オンライン講座を書籍化。
<藤倉大 プロフィール>
15歳で単身渡英しベンジャミンらに師事。世界のトップ・オーケストラ、音楽祭等からの国際的委嘱も多数。尾高賞、ヴェネツィア・ ビエンナーレ音楽部門銀獅子など受賞。オペラの国際的評価も高く2015年に《ソラリス》、18年に《黄金虫》、20年に《アルマゲドンの夢》を世界初演。近年の活動は多岐に渡り、リモート演奏のための作品発表や、テレビ・映画の作曲依頼も多数。録音はソニー・ミュージックや主宰するMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版されている。