North to Nowhere


あらすじ:

この音楽劇は、田舎の海沿いの村で共に暮らす2人の人物を中心に展開する。このスートリーのアクションは過去、現在、未来のどの時代でも起こりうることである。

主人公の2人は貧困に苦しみ、この不安環境の時代に何をすべきか迷っている。2人は故郷を離れ、神話に登場するクジラを追って禁断の地、北の大地へ向かうことを決意する。

翌日、喉まで渇いているので2人は何かを探すことにする。小魚や魚を見つけるが、最後に見つけられたのは2人だけであった。その結果、彼らはクジラがいると思われる禁断の場所まで北上することに決める。彼らはボートを準備し、出航する。

大嵐が起こり、1人は死にそうになる。

やがて2人は目的地に到着し、そこでワインを飲み、食事をする。2人は、おいしくて、今まで経験したことのないような、終わりのない宴を発見する。 豊かなものに囲まれ、世界から切り離された2人は、生き残ることを決意する。

物語は、主人公たちが自分たちの過去と、新しい生活で直面する困難を回想するところで終わる。2人は信念の重要性と、逆境に直面したときの忍耐の大切さというものを思い知らされる。


comment from the composer


本條秀慈郎さんによると、現時点で僕は三味線を使った作品を20曲も書いているらしい。
イギリスに渡るまで、日本で15歳まで邦楽の音楽や楽器に触れずに育ったことから、20曲も作ったという言葉には驚きました。
2020年パンデミックが始まってから、僕は毎週三味線を習い始めました。これまで西洋音楽のみを学んできた僕にとって、三味線の奏法だけでなく、邦楽の音楽作りそのものに大きな興味を抱いています。
西洋音楽では考えられないような、「この箇所は盛り上がり、ここは落ち着きを持った感じで、、」などの表現を、楽譜に時には言葉で書き記しています。音符はもちろん全て書いてはいますが、邦楽の演奏者が見れば最適な演奏方法がすぐに分かるような楽譜を目指しています。

台本は脚本家ハリー・ロスによるものです。これまで25年ほど彼とコラボしてきました。今回のストーリーは完全にオリジナルです。二人で何度も意見を交換し、ハリーが書いた内容の方向性を再度話し合い、修正しています。設定はどの国や時代にも適用できるものであり、元の台本は英語です。そのため日本語への翻訳は現代語でも古風な日本語でも問題ありません。これは上演する人々に委ねる方針です。言ってみれば、言葉が歌われるオペラではなく、音楽劇ならではの特徴だと思います。

藤倉大


Synopsis:

The drama revolves around two characters who live together in a rural village by a sea. The action can take place in any time in the past, present, or future.

The protagonists are stricken by poverty and unsure of what to do in these times of environmental uncertainty. They decide to leave their home, and follow mythical whales to the North, a forbidden place.

The next day, the protagonist is thirsty and decides to find food. They find small fish and fish, but they are the last to find them. As a result, they decide to go north to the Forbidden Place, where they think they will find the whales. They prepare their boat and sail off.

A huge storm occurs, and one of the couple almost dies.

Eventually, they reach their destination and once there, they drink wine and dine. They discover a never-ending banquet, delicious and unlike anything they've ever experienced. Surrounded by plenty and detached from the world, they are determined to survive.

The story ends with the protagonists reminiscing about their past and the challenges they face in their new life. They are reminded of the importance of faith and the importance of perseverance in the face of adversity.

note from the playwrite:

The two characters can be of any age or gender. The drama assumes that they are living together in the same house in a close domestic arrangement.
The action can take place at any time in the past, present or future, in any location (on this planet or on another one) but the action must take place in a rural village by a sea.
Whether or not God is consistently singular or plural or a mixture is up to you. It depends on whether you have decided that the characters come from a culture that is monotheistic or polytheistic.

Harry Ross